ぼっちサークル『Re.set』の活動履歴
中国からのイタ電対策に「六四天安門」とか「フリーチベット」とか叫ぶと良いぞ! という話で思い出したので、『中華人民共和国で満州国の面影を訪ねる』つー薄い本の中のコラムをちょっと手直ししてうpしときます。
前回のあらすじーーー
・一〇年ぐらい前に黒竜江省 東寧という小さな街の裏びれた宿屋の電脳房(PCがあってインターネットができる部屋)に泊まったりりあたんは、部屋でインターネッツをしていましたとさ。
詳しくは薄い本を読んでね!
ーーーー
自室で快適にインターネットができる環境を手に入れたりりあたんは、用事以外は引きこもり、こんなところまで来てもネットサーフィンに勤しんでいた。
中国からのインターネットには様々な制限がつく。
もちろん見られないサイトの方が多い(例:fc2web.comやtwitterやfacebookなど)
幸いにも自分のWEBサイト(既に無いよ)と、mixiはつながったため、ちょこっと生存確認として更新。
そして付いたコメントがこちら。
『Fre_e Tibeット 』
見ての通り、文字と文字をつなぎ合わせて文字を作ったものだ。
これなら検閲に引っかからないだろうと、友人は書いたのだと思う。
だが、この書き込みを見た直後、ネット回線が切れてしまったのだ。
そういえば、こんな話を聞いたことがある。
折しもチベット暴動の時に渡航していた人の話だ。
ホテルでNHKワールド放送ニュースを見ていると、ちょうどチベット暴動のニュースになった瞬間、真っ黒になり、数分間、何の前触れもお詫びもなく放送が中断してしまったという。
つまり、自国に都合の悪い報道は、中央が検閲、遮断している、というわけ。
もしかして、このの記述も……。
いや、待て。
これはプログラムの機械解析では絶対に遮断できない文字列である。回線の切断はたまたま不安定だっただけではなかろうか。
しばらく待っていたものの、復帰しない。きっと大元のルーターでトラブっているから電源を入れなおせばなんとかなるだろう……と、フロント係のフトシ君のところを訪れたが、フトシ君もネットゲーがワケも分からずに回線が切断されてしまったようで、ちょっとご立腹。
もしかして、これは逃げた方がいいかもしれない。
私はとりあえず貴重品だけ持って、夜の街へ出た。
……と、いっても小さい街で特に行くことろもなく、結局,5軒向こうの网吧(ワンバー・インターネットカフェのこと)に入り、人民が目を血走らせてヘドバンしながらネトゲーをやっている横で、書き込んだ友人に電話をかけ、「おめー余計なことすんなよ!」と抗議。
しかしながら、やはり考えることは同じ。
これは機械にはひっかからない文字列だから、回線が切れたのは偶然だ、と。
2時間ほど時間を潰し、部屋に戻ったものの、やはりネットはまだ復旧していなかった。
私は、もう一度、夜の街へ繰り出し、そういえば中国名物・盲人あん摩とやらを受けたいなぁーとフラフラと徘徊した。
海外で日が沈んでいれば、夜8時以降の外出はしない主義なのだが、東寧の街は、その時間ぐらいなら一人でふらっとしていても襲われる心配はしなくていいぐらい、治安が良さげ、というか、人民が外でだらりと過ごしており、脇道にそれなければいきなり襲われたりすることはなさげなのがありがたい。
さすがに夜9時を過ぎて戻ってきたときにはネットは復旧していた。友人の書き込みがあるページも普通に見れた。
私の心配しすぎだっただけか……。
結局、公安警察とエンカウントすることもなく、その後の日程を無事、終え、帰国することができた。
その数か月後……共同通信の記事に、そのときの答えが載っていた。
ニュースソースは失ってしまったが、要約すると、『中国のインターネット検閲は、機械的に特定ワードを拾って自動で遮断しているのではなく、いちいち人が見て、遮断している』とのこと。
つまり、以前に聞いた、NHKワールドニュースの切断も、リアルタイムで監視している人がいたために、途中でプチっと放送中止に。
私が直面した『Fre_e Tibeット 』もそうだ。
機械がひっかけたのではなく、人が目視で確認、切断した可能性が高い。
もともとのページがチベット暴動を称賛するような内容ではないため、おそらく検閲の結果、閲覧制限は必要なし、と思われたのだろう。
つまり、日本語、その他言語を解している人間が、24時間356日休まず、人民が閲覧したサイトを逐一チェックしている公安警察職員がいるってことだ。
機械検閲ですり抜けたものをチェックする人がいるのは、治安維持のみならず一四億人もの人々の雇用も兼ね備えている……?
か、どうかはわからないが、『王様の耳はロバの耳』と言っても、すぐに政治犯として投獄されてない日本の『言論の自由』のありがたみを今日もかみしめつつ、文章を書き散らしてインターネッツに流したり、薄い本をつくったりしている次第であります……。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
前回のあらすじーーー
・一〇年ぐらい前に黒竜江省 東寧という小さな街の裏びれた宿屋の電脳房(PCがあってインターネットができる部屋)に泊まったりりあたんは、部屋でインターネッツをしていましたとさ。
詳しくは薄い本を読んでね!
ーーーー
自室で快適にインターネットができる環境を手に入れたりりあたんは、用事以外は引きこもり、こんなところまで来てもネットサーフィンに勤しんでいた。
中国からのインターネットには様々な制限がつく。
もちろん見られないサイトの方が多い(例:fc2web.comやtwitterやfacebookなど)
幸いにも自分のWEBサイト(既に無いよ)と、mixiはつながったため、ちょこっと生存確認として更新。
そして付いたコメントがこちら。
『Fre_e Tibeット 』
見ての通り、文字と文字をつなぎ合わせて文字を作ったものだ。
これなら検閲に引っかからないだろうと、友人は書いたのだと思う。
だが、この書き込みを見た直後、ネット回線が切れてしまったのだ。
そういえば、こんな話を聞いたことがある。
折しもチベット暴動の時に渡航していた人の話だ。
ホテルでNHKワールド放送ニュースを見ていると、ちょうどチベット暴動のニュースになった瞬間、真っ黒になり、数分間、何の前触れもお詫びもなく放送が中断してしまったという。
つまり、自国に都合の悪い報道は、中央が検閲、遮断している、というわけ。
もしかして、このの記述も……。
いや、待て。
これはプログラムの機械解析では絶対に遮断できない文字列である。回線の切断はたまたま不安定だっただけではなかろうか。
しばらく待っていたものの、復帰しない。きっと大元のルーターでトラブっているから電源を入れなおせばなんとかなるだろう……と、フロント係のフトシ君のところを訪れたが、フトシ君もネットゲーがワケも分からずに回線が切断されてしまったようで、ちょっとご立腹。
もしかして、これは逃げた方がいいかもしれない。
私はとりあえず貴重品だけ持って、夜の街へ出た。
……と、いっても小さい街で特に行くことろもなく、結局,5軒向こうの网吧(ワンバー・インターネットカフェのこと)に入り、人民が目を血走らせてヘドバンしながらネトゲーをやっている横で、書き込んだ友人に電話をかけ、「おめー余計なことすんなよ!」と抗議。
しかしながら、やはり考えることは同じ。
これは機械にはひっかからない文字列だから、回線が切れたのは偶然だ、と。
2時間ほど時間を潰し、部屋に戻ったものの、やはりネットはまだ復旧していなかった。
私は、もう一度、夜の街へ繰り出し、そういえば中国名物・盲人あん摩とやらを受けたいなぁーとフラフラと徘徊した。
海外で日が沈んでいれば、夜8時以降の外出はしない主義なのだが、東寧の街は、その時間ぐらいなら一人でふらっとしていても襲われる心配はしなくていいぐらい、治安が良さげ、というか、人民が外でだらりと過ごしており、脇道にそれなければいきなり襲われたりすることはなさげなのがありがたい。
さすがに夜9時を過ぎて戻ってきたときにはネットは復旧していた。友人の書き込みがあるページも普通に見れた。
私の心配しすぎだっただけか……。
結局、公安警察とエンカウントすることもなく、その後の日程を無事、終え、帰国することができた。
その数か月後……共同通信の記事に、そのときの答えが載っていた。
ニュースソースは失ってしまったが、要約すると、『中国のインターネット検閲は、機械的に特定ワードを拾って自動で遮断しているのではなく、いちいち人が見て、遮断している』とのこと。
つまり、以前に聞いた、NHKワールドニュースの切断も、リアルタイムで監視している人がいたために、途中でプチっと放送中止に。
私が直面した『Fre_e Tibeット 』もそうだ。
機械がひっかけたのではなく、人が目視で確認、切断した可能性が高い。
もともとのページがチベット暴動を称賛するような内容ではないため、おそらく検閲の結果、閲覧制限は必要なし、と思われたのだろう。
つまり、日本語、その他言語を解している人間が、24時間356日休まず、人民が閲覧したサイトを逐一チェックしている公安警察職員がいるってことだ。
機械検閲ですり抜けたものをチェックする人がいるのは、治安維持のみならず一四億人もの人々の雇用も兼ね備えている……?
か、どうかはわからないが、『王様の耳はロバの耳』と言っても、すぐに政治犯として投獄されてない日本の『言論の自由』のありがたみを今日もかみしめつつ、文章を書き散らしてインターネッツに流したり、薄い本をつくったりしている次第であります……。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
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