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ぼっちサークル『Re.set』の活動履歴
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人から「おめーは評論の方がおもしろいんだから評論を書けよ(意訳)」といわれたんですが、わりと行き詰まりを感じてる今日この頃。

っていうか、自分でも重々承知じゃ!!!!!

 んーと、その、去年の満洲本を境に書けなくなったっていうか、満洲本を作ってる最中に頭打った後遺症、あと、その前から諸々ございまして、頭の回転が本当に遅くなっちゃってドンドン書けなくなってしまったのですが、、、って、まあそんなことは読んでる方にとってはどうでもいいので、早く書いて?<自分

 というわけで、『攻殻機動隊SAC』にハマって、なぜか押井守に今更はまっちゃったことを書いたら? といわれたんですが、はっきりいって無理。無理!

 まず、書けるレベルに達するほど見てない、というのがひとつ
というか俺がハマったのは『攻殻機動隊S.A.C』であって押井守じゃねぇ!っていうのと、
基本である『ビューティフルドリーマー』を劇場で見たことがない、というのが最大の要因です。ハイ。
若造の出る幕はねぇんだよ!

 あ、『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』って、いわずとしれた押井守監督の出世作というべき作品なんですが。
大阪で最速上映の劇場が、今は亡き、梅田のOS劇場でして。
公開初日、始発で梅田に向かうと、電車の中はすでに「それらしき人」が大勢のっていて、
駅についたら、当然のことのように全員ダッシュでOS劇場へ。
始発できてるにも関わらず、劇場前にはすでに長蛇の列が
 公開は2月のクソ寒い日にもかかわらず朝の5時からオタクが長蛇の列。
ちなみに1回目の上映は9時すぎからで、凍えながら4時間スタンバイ。
 1回目の上映は立ち見の超満員。
 今だと信じられないかもしれないんですが、当時、ビデオも高かった時代。
 劇場のワンシーンを撮るために、カメラの三脚にでっかい一眼レフを抱えたカメラ軍団もいっぱいいて、上映中にラムちゃんのお色気シーンになるとパシャパシャとカメラのシャッターが鳴り響き、中にはフラッシュをうっかり光らせてしまう輩もいて、画面が一瞬消えることもよくあることで--。
 とか、当時は入れ替え制ではないので、1回お金払えば何回でも見ることが出来たので、2回目の上映にもほぼ前回の客のまま立ち見で満員御礼、ついでにいうとこの話をしてくれた人は当日に3回みて、その後にも数回見に行ったそうで・・・・・・。
 
 そんな往年の押井信者のエピソードを、たしか日本橋の『あさちゃん』という、ドカ盛りの店で山盛りのからあげをたべながら「なんで俺はこんなキチガイと話をしているのだろう・・・」とおもいながら聞かされたおぼえがあります。。。。
 まだ日本橋が電気街で、恵美須町にえるぱれがあって、ソフマップも8号店ぐらいまであって、スタンバイも元気でって時代の話ですね。
 
 そんな話が、きっと50代ぐらいの人からゴロゴロと出てくる偉大な監督の話なんざ、若造の、さらにこんな平成も終わるような頃に「押井sugeee」なんて今更気がついたガキには恐れ多くてそんなもの書けません……。

……というか、当時「「押井守監督作品」ってものを目にすると、こんなオトナになってしまうんだ…」と危機感を覚え、以後、一応、その話に付き合った手前、話に合わせなければならない義務がある、と思って、まあまあチェックしたものの、実は一度もおもしろい、と思ったことはなく……。いや、むしろそれが正常だったわけで……。
 このときに心に植え付けられた爆弾がこんなに時間が経ってから暴発するとは夢にも思いませんでした。。。。。
 これももしかしたら頭打っておかしくなっちゃった影響かもしれない。

 ……いや、だからそもそも俺はね? 『攻殻機動隊S.A.C』にハマったの。
 おーけー? ハマったものは押井守じゃないのよ? 

 というわけで、今日は押井守からちょっと離れて。
前々から見たかったアンドレイ・タルコフスキーというソ連の監督の映画『ノスタルジア』
がBSプレミアムで放送されてたのを友人が録画してくれてたので見たよ! というお話です。(長い前振り)

+ + + + + + + + + +

 このアンドレイ・タルコフスキーって監督、1960-80年代に活躍してた監督なんですが、15年ぐらい前に映画のリバイバルが近所でやってまして。
 当時、マイナー映画を映画館で見るという趣味というか、単純に家で集中して映画をみれない子だったんで、割と足繁くミニシアター系の映画をみにいってたんですが(だってハリウッドの有名な映画だったら俺じゃ無くても誰かがみるじゃん というひねくれ的な考えもあった。若気のなんちゃら・・・)
 監督の名前は知らんがソ連映画なら興味がある、ってことで、たしか『ストーカー』ってやつだかなんだかを見に行って、ポカーンとして帰った記憶があるんですが、そんときに映画好きであろう全然知らんおっさんが『ノスタルジア』の方がなんちゃらー とすれ違いざまにいわれて、そうか、んじゃ『ノスタルジア』ってやつを見ないとな、と思ったまま、結局上映日時が合わずに当時、見れず。
 以降、見たい見たいと、一度も思い返すことはなかったんですが、(おい)
友人が撮っててくれて「みる?」と言われた……。わけでもなく、友人の部屋に録画したDVDーRがころがってたので奪ってきましたん。

 録画自体、実はところどころミスってて、途中、20分ほど見れてないんですが、まあ話が面白い! というより、映像が美しいの見るよりも感じろ! 系だったので、まあこの辺は脳内補完するとして、

なんだ、すげぇ押井守だった。
 
 そりゃそうだ! 押井守が影響を受けた監督の映画なんだから押井だよ!←
と、見終わったあとに気がつきました。そかー。そうだったのか・・って有名な話やったんか、、、若造だからしらんかったよ・・・

 映画の感想を言えば『パトレイバー2』と『GITS』と『イノセンス』と『ビューティフルドリーマー』を足して、そこから武器と戦車と戦闘要素を引いて、『天使のたまご』で割ったような映画。
 つまり、『パトレイバー2』と『GITS』と『イノセンス』と『ビューティフルドリーマー』と『天使のたまご』をみたいけど、そんな時間はねぇ! っていうときに一気に成分を補給できるかもしれない、いやまあ押井守が作ったわけではないからそんなことはないんだけど、まあそんな感じの映像でした。

 映画自体のストーリー解説や考察、レビューは真面目に映画評論やってるブログとかを見て頂くとして、
押井レベル1ぐらいの若造が見た感じの、この映画から得られる押井成分を 特に印象にのこったところをスクショしてならべときます。

まあ初っぱなのオープニングスタッフロールから押井! って感じなんですが、「ウワー」と思うのが教会のシーンで、聖母マリア像が出てきて、
 
「子どもを授けてくれー」て信者が祈るシーンで、マリア像の腹をひらくと飛び出す小鳩のシーン。


まあ当時のソ連映画ってこういうキリスト教の抽象的なモチーフを使ってソ連邦の批判を暗喩してたりするのですが、ここがてんたまっぽい。

動画じゃないとちょっと分かりづらいけど、このシーン、最初はこの回廊の奥から男性と犬が手前に歩いてきて、回廊を曲がって役者たちが会話してるけど画面には映らず、映像は背景を1つのカメラのまま流し撮て撮ってたりっていうのが多かったり(こういうアップから引いて1画面な感じはパトレイバー2っぽい)

野郎の独白シーンで出てくる子どもがすごくコドモトコぽかったり

野郎が向こうまで火のついたロウソクを持って行くシーン。途中で火が消えて、また最初にもどって火を付け直してもってくのが3回繰り返すのがとってもビューティフルドリーマーっぽかったり。

最後、
野郎と犬が野原でのほほんとしてるとおもいきや、カメラが徐々にひいていって、実はそれが廃墟の中にある(つまり故郷はもうないというのを表している?シーン)がイノセンスっぽかったりと

他にも面倒だからかかないけど「あっ、これ進研ゼミで勉強した!」ってシーンが満載です。

なんというか、カメラワークの絶妙さがたまらんのですが、たぶん10人見たら8人ぐらいは途中で脱落してそうな眠い映画なので、絶対みろ! とも言いませんが、(現に俺だって今すぐ見返せ! っていわれたらしんどいから10年後ぐらいでいい)
押井成分を吸収したいという若造にとっては見るとちょっとスーハースーハーできるかと思います。

 逆にいうと、こんなのまで見出すって事は、かなり脳味噌がイカれてるってことだから、これからの人は、ここまで来ないように! 今ならまだ引き返せるぞ!! というか帰れ! 今すぐ!

んじゃまた。
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